犬のひげは切っても良いが、どちらかと言えば切らない方がよいと私は思います。
そもそもひげカットは「見栄えが良いから」という外見上を気にしたものです。
サロンやトリマーさんにもよりますが
私はヒゲカットを自分からおススメしません。
最終的には飼い主様の判断なので
「ヒゲカットお願いします」
と言われたらお受けしてはいますが、場合によりお断りするときもあります。
断るにはもちろん理由があります!
それは
・老犬で白内障が進んでいる
・目に障害や病気がある
・耳が聞こえない犬・鼻があまり良くない犬・諸機能が低下している
など普段の生活に支障をきたしている場合です。
犬はもともと目が良くありません。
犬は、目では見えにくいものを、ひげや嗅覚を使うことによって情報を得ています。
ひげの役割は目では見えにくいものを補うため
周りの空気の流れの変化を感じとり、わずかな動きなどを敏感に感じ取って物に衝突するのを事前に防ぎ、急に接近してきた物を避けることができるのです。
また何かがあたれば、反射的に目を閉じることで目を守っているとも考えられています。
老齢になり感覚が弱まってきたときには、ほかの機能をカバーするためにひげが重要になってくるのです。
もちろん断る場合は説明してからお断りします。
説明をすると「そうだったの?」という飼い主さんが多く、説明を聞いてからひげカットをしたいという人は今のところ居ません。
もし本当にいらない物であれば、それこそ進化の過程でなくなってしまっているはずですよね。
ひげのカットについて賛否両論あるのですが、私はあえてひげは切らない方がよいと思っています。
最初にお話しした通り、最終的には飼い主様の判断なのですが
私がお話しした「ヒゲカットを断る理由」に該当していた場合
ヒゲカットを今一度考え直しててみてはいかがでしょうか?
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